マツダ株式会社（以下、マツダ）は、2005年1月1日にスタートした自動車リサイクル法に基づき、使用済み自動車のシュレッダーダスト（ASR：Automobile Shredder Residue）、エアバッグ類、フロン類の3品目について、2011年度（2011年4月1日から2012年3月31日）の再資源化などの実績を公表します。

　マツダは、お客さまに預託していただいたリサイクル料金によって、全国で特定3品目の再資源化を行っていますが、2011年度はASR引取りが台数で15万台、重量で2万8千トン、うち2万6千トンを再資源化しました。ASRの再資源化率は94％で、2010年度より12％改善、2015年度法定基準70％を2008年度から継続して達成、さらに環境中期計画マツダグリーンプラン2020に掲げている2015年度目標80％も同時に達成しました。これは車両のリサイクル実効率^*1で約99％に相当します。

　さらにエアバッグ類は、9万8千台（27万7千個）を引き取り、回収処理または車上作動^*2により再資源化を行いました。エアバッグ類の再資源化率は94％と法定基準85％を上回り、フロン類についても12万4千台を適正に処理しました。

　特定3品目の再資源化などに要した費用の総額は13億3,344万円で、資金管理法人から払い渡しを受けた預託金の総額は14億2,866万円、全体収支は9,522万円の黒字となりました。これにより、自動車リサイクル法施行後2004年度からの累積収支は5,060万円の黒字になりますが、今後も中長期で全体収支のバランスが取れるよう取り組んでまいります。

　マツダは、今後も使用済み自動車の再資源化率を確実に維持するとともに、バンパー to バンパーリサイクル技術の開発や、広島地区の関連業者と取り組んでいる資源循環活動の推進など、今後も開発から使用済み自動車までのライフサイクル全体においてリサイクル活動を積極的に取り組んでまいります。

■2011年度（2011年4月1日から2012年3月31日）再資源化等の実績状況

1．基準の遵守状況^*3

• *1 使用済み自動車のリサイクル率のことであり、解体・シュレッダー工程で再資源化された比率約83％に、残りのASR率17％とASRリサイクル率94％を乗算したものを加算して算出します。
• *2 車上にエアバッグ類を取り付けたままの状態で展開し、リサイクルする方法です。
• *3 自動車リサイクル法第25条第2項に基づきます。
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2．再資源化等の状況

• *6 自動車メーカーからの委託により実施される、ASRを生じさせない方法で（電炉、転炉などへの投入により）解体自動車を再資源化処理する方法のことを示します。またこれを行う事業者は委託全部利用者です。
• *7 自動車リサイクル法第28条で主務大臣の認定を取得したASR指定引取り場所のうち、施行規則第26条に定める基準に適合した施設（「基準適合施設」）を示します。
• *8 ASRをリサイクルすることによって生じるスラグや飛灰などのうち、販売や処理されないで施設に残ったもしくは埋立処分された廃棄物の総重量です。
• *9 委託全部利用者で鉄鋼製品を生産する際に生じるスラグや飛灰のうち、販売や処理されないで施設に残ったもしくは埋立処分された廃棄物の総重量です。

3．払渡しを受けた預託金の総額および再資源化などに要した費用の総額

（単位：円）

• *10 マツダにて別途要した費用を含みます。

マツダのリサイクル法への取り組み内容について、詳細は下記ホームページをご覧ください。
 https://www.mazda.co.jp/csr/environment/recycling/